腰椎ヘルニアでお悩みの方へ

こんなことでお悩みではありませんか?

  • 子供を抱っこするのが辛い
  • デスクワークだか、腰が痛くて辛い
  • TVを見ていても、じっと座っておけない
  • だんだん猫背になってきた
  • 長時間、買い物に出歩けない
  • スポーツの時、踏ん張りが効かない
  • 長時間、車に乗っているのが辛い
  • 靴の脱ぎはぎが出来ない
  • 腰の痛みと足のしびれ、痛みがある
  • お尻から足にかけて、しびれや痛みがある
  • 足に痛みが出るので、体重をかけられない
  • 前かがみになると腰から足にかけて痛みが走る
  • ヘルニアと診断されたが、湿布や痛み止めだけで治療が終わった

 

倦怠感は、身体的・精神的にもダメージが出ている状態で起こりやすい症状です。倦怠感には、だるさ、脱力感といった身体的症状と、やる気が出ない、イライラしやすいなどの精神的疲労感を含みます。「自分が甘えているだけ」と時には自分を責めてしまいがちになりますが、精神論だけでどうにかなる症状ではないと思います。人によって症状の程度に差がありますが、中には日常生活に支障が出ている方もおられます。

椎間板の構造とヘルニアの種類

椎間板とは、上下の椎骨の間にある軟骨の部分で、線維輪という組織の中に髄核というものが入っています。これらは、いわばクッションの役割をしており、背骨にかかる負担が、直接骨にかからないように、重さを分散する働きがあります。この構造が、なんらかの影響により、椎間板が脊髄の方へと飛び出してしまいます。破綻の仕方によってヘルニアの治り方も左右されます。

①脱出型

髄核が、線維輪を突き破って飛び出したもの。症状は激しいが、数カ月で症状がよくなりやすい。

②膨隆型

線維輪に亀裂がなく、髄核は線維輪から飛び出さない。髄核と線維輪の両方が一緒に膨れる。経年性に線維輪の変性が起こって発生することが多いケースで、長引くことが多い。 さらに、ヘルニアを起こした部分が、神経根のどの部分になるかによってさらに分類できます。

【A:内側型】

痛みやしびれの出ている同じ側に身体が傾きます。除圧が難しく、治療に時間を要します。

【B:外側型】

内側型とは反対に痛みやしびれが出ている側と反対のほうに身体を傾けます。圧が抜けやすいため、比較的症状の緩和が早いです。

【C:中心性】

背骨にくっついている、非常に強靭な靭帯である、後縦靭帯を破って脱出したものは、神経の幹である脊髄を圧迫してしまうため、ヘルニアの中でも最も症状が強く、最悪の場合には手術適当とされることもあります。また、直腸膀胱障害と言って、自分で排泄のコントロールが難しくなった場合にも、手術必要とします。中心性ヘルニアでも、後縦靭帯を破らない膨隆型では、腰痛のみのことも多いようです。

ヘルニアかどうかの確定診断はレントゲンでは骨しかうつらないため、MRIを撮影する必要があります。脚に症状がなくても、ヘルニアを起こしていることがあるため、まずは整形外科を受診して頂き、診察を受けておくことをお奨めします。

腰椎(腰骨)は全部で5つあります。

それぞれの間から神経根がでていて、様々な運動神経や感覚を支配しており、各々の領域に伸びていきます。腰でのヘルニアの好発部位は第5番目の腰椎の上下で起こりやすく、そこから出ている神経は坐骨神経と呼ばれるため、ヘルニアと一緒に坐骨神経痛の症状を抱えてしまうことがよくあります。もっと上部の腰椎であれば、大腿神経痛といって、太ももの全面にかけて痛みが出る場合もあります。最近ヘルニアは原則的に保存療法を行いますが、手術を適応する場合は次のようなものがあります。

  • 日常生活を送れないほど激しい症状がある場合
  • 直腸膀胱障害(排泄のコントロールが自力で出来ない)のある場合
  • 脊髄の圧迫がひどく、著しい筋力低下を起こしている場合

保存療法では、主にヘルニアを除圧するための手技療法や物理療法が用いられます。痛みが強い時期には、痛み止めの薬を処方してもらうこともいいでしょう。普段は、コルセットなどを装着して日常生活の負担を和らげますが、長期にわたる装着は腹筋力の低下や、腰椎の不安定性を招くことがあり、回復を遅らせる要因となり得るため時期をみて外す必要がありますので、主治医やリハビリ担当者がいらっしゃる場合には、外すタイミングを相談する必要があると思われます。

ヘルニアなどの腰痛には体幹筋の働きが重要

腰痛やヘルニアを起こしやすい人は、体幹筋が弱っているもしくは、上手く使えていない傾向にあります。体幹筋とは、身体の深部、骨のすぐそばにある筋肉のことで、関節を動かす作用よりも、骨格を支える作用があります。身体が正常に動くには、まず骨格が安定していることが前提になります。最近、猫背の人や長時間のデスクワークにより体幹筋のバランスが乱れ、腰椎の不安定性を持つ人が増えています。また、同時に横隔膜がうまく働く事ができないため、身体の安定に働く筋肉が弱くなってしまうことがよくみられます。運動を日常的に行っている人でも、体幹筋は鍛える方法が若干異なりますので、うまくトレーニングができていない人もたくさんいらっしゃいます。

痛み止めやコルセットで治療をしたが治らなかった。マッサージをしても、気持ちいいのはその場限りで、痛みがすぐ出てくる。また、リハビリで体操を教えてもらったが、よくわからず続かなかった。という方は、ぜひ当院にご相談下さい。

疼痛が慢性化している状況では、痛み止めを飲み続けないといけない身体になってしまい、根本的な治療になっていないかもしれません。また、痛みが強い時にトレーニングを行うと、かえって上手くいかないケースがございますので、あなたの体に合った、簡単にできる運動も、同時に指導させて頂ければと思います。

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